テーブルゲームカフェシャッフルの日記

大阪府寝屋川市にて営業しているTableGameCafeShuffle(テーブルゲームカフェシャッフル)のブログです。

【雑】個人店長の経営講座

こんにちわ、店長です。

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今日は久しぶりにブログを書こうと思います。

イベントとかの記事はヘルパーくんたちがやってくれているので、一風変わって経営者っぽいやつ書こうかな。

 

学校じゃ教えてくれないことって世の中意外と多いですよね。

今日は『値引き商法』の恐怖。この記事を読んでくれた若者が一人でも小売業というものに興味をもってもらえたら嬉しいです。

 

囚人のジレンマ論ってご存知でしょうか?そういうお勉強をされたことがある方なら一度は聞いたことがあるフレーズかと思いますが、もしよろしければ読んでみてください。

 

簡単なゲームを例にしましょう。

ここはカジノ。AとBは一つの机に対面で座らされ、赤と黒のカードを1枚ずつ渡されました。そこでアナウンスが流れます。

『ギャンブラー諸君にはこれから、同時にどちらか片方のカードを出してもらう。赤いカードを出したプレイヤーには、カジノから200$お渡ししよう。黒いカードを出した場合は相手プレイヤーに300$お渡ししよう。』

さぁ、あなたがプレイヤーならどちらのカードを出しますか?

※裏からは何色のカードかわかりません。AとBは全く面識がないものとします。このゲームの参加費はかからないものとします。

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考えられるパターンは以下の3パターン

①お互い赤を出し合い、200$ずつもらう

②お互い黒を出し合い、300$ずつもらう(渡してもらう)

③違う色を出し合い、片方が500$、片方は何ももらえない

 

如何でしたでしょうか?ほとんどの方は赤いカードを選んだことでしょう。

 

このゲームは②を選ぶ(協力しあう)ことが出来ればお互い最大の得をするというゲームですね。要は自分ばかりが得をする方法をとっても一番良い選択は選べません。

しかし③の結果が頭にチラついて結果、赤を切らざるを得ないというジレンマですね。

 

 

この話がなんの関係があるの?と思う方もいらっしゃるかもしれません。ですが、今の小売業界(昔からそうなのかもしれませんが・・・)に起こっていることはこういう状況なんです。

例えばどこかがセールをしたとします。セールをすると集客の期待値は増えますが、当然一商品あたりの利益は下がります。つまり赤いカードです。赤いカードが見えたらそれを追いかけるように焦ってどこもかしこも値下げを始めます。(高価買取も然りです)

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自分)セールしない

         相手)セールする   集客↑↑ 利益↑↑ ◎(独占)

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自分)セールする

         相手)超セール    集客↑↑ 利益→ △(忙しいだけ)

            そのまま    集客→ 利益↓  ×

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自分)超セール

         相手)そのまま    集客↓↓ 利益↓↓ ××

            超セール    集客→ 利益↓↓ ×(やらない方がまし)

           超神セール    集客↑↑ 利益死 ×(超多忙)

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つまり基本的にセール(値下げ)をしていいことなんてないんです。

詳しくはまた後日書こうかとも思いますが、値下げをして手に入る客数は値下げをしたときにしか基本再獲得できません。

 

お店のスペースがないからモノを処分するとか、そういった”意志のある値引き”をするお店は本当に減りました。ネット販売がそれに拍車をかけてます。

店舗に足を運んでもらうためだけの値下げ値下げの嵐です。本当にお店に来てほしいお客様はそんな方々なのでしょうか・・・?お客様がお店が好きで、空間が好きで、そこにいる人が好きでと思ってもらうのがお店の本当の存在価値なのではないでしょうか

 

今の実店舗に必要なものは『お互いを潰しあう施策』ではなく、『お互いを助長しあう施策』だと私は思うんです。

コラボイベント施策やりたいなあ。。もし、どこかのお店の方にこれが届いたら、是非ご連絡ください!(個人ゆえ、なかなか外に出れないので・・・)

 

最後まで、このような稚拙な記事を読んでくれた方、ありがとうございます。

是非遊びにきてください。サービスしますよ。笑

店長